Introduction01
その企画・提案・設計から開発・運用までを手掛けるNTTデータウェーブで
池邉さんは長年にわたりユーザーサポート業務に携わってきた。
そして現在チームリーダーを務めるサービスデスクの業務を中心に、
その仕事の魅力を語ってもらった。
お客様の業務システムをサポートする立場から
ITサービスや業務システムの進歩を実感
学生時代、池邉さんがシステムインテグレーター業界への就職を目指した理由をお聞かせください。
私が学生時代を過ごした80年代後半から90年代前半というのは、さまざまな業界の大企業が社内にホストコンピュータを導入し、業務のシステム化が急ピッチで進められていた時代でした。そんな中、私はコンピュータやITで人の生活や働き方、社会の変化に興味を抱き、できれば自分がその変化に関わりたいという思いでSI業界、そしてSEの仕事を志望し、1992年に当社の前身である(株)ジェイティソフトサービスに入社しました。
入社後は、主に顧客企業の業務システムなどのユーザーサポートに携わり、パートナーとして数多くのお客様の業務やお悩みに接することで、日々ITサービスや業務システムの必要性を感じ、その進歩を肌で感じています。たとえば、入社当初はまだどの企業でもPCで行える作業は限定されていて、社内ネットワークも確立されておりませんでしたので、複数のPCから業務システムを共有することも出来ませんでした。しかしながら、今では多くの企業で社員の誰もが専用のPCやメールアカウントを持ち、各自のPCから業務システムへアクセスしお仕事をすることが当たり前の環境になっています。より良い環境つくりのためには、ITによる技術が必要であり、まさに働く環境の進化を肌で感じ、実感しています。
お客様に寄り添った業務改善・課題解決を
実践するサポートデスク
現在の仕事内容を詳しく教えてください。
私は現在、食品業界のお客様企業に所属する約16000人のお客様をサポートするサービスデスクでチームリーダーを務めています。顧客企業の社内業務システムや営業活動記録システム、eメールやSkypeといったITシステムなどのサポートを一手に引き受けている他、PCやプリンターの修理手配も行っています。
トラブル解決や疑問解消のための問い合わせに答えるだけではなく、お客様から「新たにこんな支援をお願いしたい」「この業務の改善を図りたい」といった相談を幅広くヒアリングし、一緒に運用を設計し、運用していくのも私たちの仕事です。
たとえば最近では、マイナンバーシステムに関する支援依頼をご相談いただいており、問い合わせ対応の支援だけではなく効率的かつ確実に管理するための申請・手続きの仕方などについて、私たちのチームでプロセス案を作成し、積極的に顧客企業側に提案しています。
時代とお客様のニーズに即した
システム開発とサポート業務
NTTデータウェーブで働くやりがいと魅力について、お聞かせください。
めまぐるしく技術が進歩していく中、そのつど時代のニーズに即した新たなプロジェクトに関われることがやりがいにつながっています。たとえば90年代後半、顧客企業のための新たな社内システムを開発するプロジェクトが立ち上げられたことがあり、入社4~5年目の中堅社員が集められ、私もそこに参加することになりました。現在ではすでに様々なタイプの業務システムがパッケージ化されているので、システム構築にあたってはそれらを組み合わせたり改良したりすることが多いのですが、当時はまだ事例そのものが少なく、一からお客様企業の業務内容や流れをヒアリングしたうえで、数多くの要件を整理しながらシステムを作り上げていきました。
現在私がチームリーダーを務めるサービスデスクも、ITサービスや業務システムの進化・複雑化にともなって、お客様企業全体のユーザーサポートを強化する必要性から2005年に立ち上げられたものです。今後、これまで以上にエンドユーザーの立場・目線で業務を素早くサポートしていけるよう、チャットボットを導入し、お客様が自己解決しやすい仕組みを整えるなど、層の厚いサポート体制構築に努めたいと考えています。
Introduction02
ユーザーサポート業務の第一線で活躍しながらも2度の出産を経験し、仕事と家庭を両立してきた。
NTTデータウェーブでの働き方や産休・育休などの制度、周囲のサポートなど、
女性目線でこれまでのエピソードを語ってもらった。
「長く働き続けたい」という思いで、
前例がなかった産休・育休を取得
池邉さんが産休・育休を取得した時のことを教えてください。
現在私には娘が2人いて、上が大学生、下が高校生です。1人目の出産の時は90年代で、まだ育児休職や短時間勤務制度は、一般に浸透していませんでした。
でも当時、ちょうどいくつかの子育て雑誌が創刊され、その中で働く女性たちを支援する制度や仕組みが紹介されていました。
私は子どもを持ってからも当社で働き続けたいと望んでいたので、そうした制度や仕組みを使うことができないかと人事部に相談しました。
幸い、育児休職や時短勤務制度について理解を示してもらうことができ、手続きの仕方などを一緒に考えてくれたおかげで、私は当社初の産休・育休取得者となることができました。
社内制度としてはまだ前例がない状態で現在の社内制度のように整っていなかったものの、もともと男女の別なく「長く働きたい」「会社や社会に貢献したい」と考える人材を支えてくれる社風が当社には根づいていた結果だと思います。
充実した子育て支援制度と
周囲のサポート体制
現在はどのような子育てサポート制度があるのでしょうか。
制度面でいうと、当社には国を上回る制度が整っています。例えば、「子看欠勤」制度です。
国の規定では、未就学児の子どもが罹患した場合や健康診断、予防接種などで、1年間に5日取ることが出来ますが、当社では、病院の診断書や領収書などの期間を明確に出来る証跡があれば、日数に制限無く取得することができます。また、短時間勤務制度についても、当初私が1人目の子どもを出産した当時は、未就学児の子どもがいる場合に限られましたが、現在では、フレックスタイム制度と併用しながら小学校3年生の学期末まで本人が希望する期間利用できます。
また、制度化できない周囲のサポートも重要です。私自身、育休から復帰した後には職場の理解と支援、協力に支えられることが多かったです。特に新しいシステム開発のプロジェクトに携わることになった際、ちょうど子どもが1歳くらいだったので、私は保育園に迎えに行くために短時間勤務をしていました。夕方になると職場の先輩や上司が「時間だから帰りなさい」と促してくれたので、やりがいのある仕事に携わりながらも、子育てにも力を入れることができました。
今、私の所属部署には子どもを持つ女性が2名、育休中の女性がもう1名います。このように出産・育児経験者が社内に増えているので、新たに出産・育児に臨む女性社員が育休や短時間勤務の制度を利用しやすく、周囲の理解もより深まっています。
また、将来的には育児だけではなく介護も対象とした在宅勤務制度の導入が見込まれており、会社は、時代や、社員のライフステージの変化に率直に対応し、男性、女性に限らず、社員がより働きやすい環境を作り、長く働きたいという社員に報いていこうと尽力していただいています。
自分のスタイルを持って働く女性たちが
活躍できる会社
NTTデータウェーブにはどのような女性社員が多いですか。
また、今後どのような人材に加わってほしいと思いますか。
仕事と子育てを両立していく上で大事なのは、会社の制度も利用し、周囲の協力に支えられながら働くこととなりますので、無理をしすぎないよう、ご家庭の環境に応じて、自らのビジネススタイルを確立していくこと、そしてその影響に伴う周囲への感謝の気持ちを持つことが大事です。
そして、子育てがひと段落したら、自らのキャリアも見据えながらお仕事に取り組んでいくことも大切です。
当社の女性社員は、自分自身の意見や考えを持ち、自らのビジネススタイルを確立している社員が多くいます。そして、仕事と子育てを両立する難しさも熟知していますから、相談すれば優しく、温かく聞き入れてくれる社員がたくさんいます。
これから新卒で当社に入ってくる人たちにも、会社で仕事をしていくことは、結婚や出産までではなく、ぜひ自身のライフステージを輝かせていくためのものとして長く働き続けていってほしいですね。
出産と子育てを経験し、今もユーザーサポートに取り組んでいる先輩として、皆さんの入社を心よりお待ちしています。